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旅の始まり

年末特有の妙に落ち着いていて、そして忙しい時期に僕は旅に出た。僕はドキドキともワクワクとも言えない何か特別な感情を抱いていた。まるで悪戯をして見つかるのを待っている時のような心境だった。その無謀とも言える旅で僕はたくさんのことを手に入れた。寒地に進み、空腹に耐え、孤独に生きて、九州-東北を一巡した。たくさんのことというのは不確定的で抽象的な言葉だ。しかし僕が手に入れたものは、具体的な言葉にできないものだし、自分でもうまく理解できていないのだ。

そのような旅の話を文章にして、意味を持たせたいと思う。書くことによって意味は現れ、その形を編成していく。あなたがもしよければ最後までお付き合いください。